きのこたけのこ戦争の勝敗は?公式選挙結果と売上比較で暴く真相
日本のお菓子界において半世紀近くにわたり繰り広げられている一大論争、それが「きのこたけのこ戦争」です。1975年に誕生した「きのこの山」と、1979年に追随した「たけのこの里」。株式会社明治の二大看板チョコレート菓子を巡るこの争いは、単なるファンの好みの違いを超え、企業公式の選挙イベントやSNSを巻き込んだ国民的エンターテインメントへと発展してきました。
「実際の勝敗はどうなっているのか」「売上や派閥の割合で勝っているのはどっちなのか」という疑問は、今なおネット上で熱い議論を呼んでいます。本稿では、明治公式が発表してきた国民総選挙のデータ、原材料や製法の科学的な違い、POSデータに基づく市場動向、さらには海外市場での驚きの評価までを徹底取材。長きにわたる戦いの真実を多角的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:明治公式の国民総選挙では「たけのこ派」が優勢の歴史を持つが、2019年には「きのこ党」が約140万票差をつけて悲願の初勝利を果たしている。
- 要点2:構造上の違いとして、きのこの山は「カカオ感重視の2層チョコとクラッカー」、たけのこの里は「まろやかチョコとクッキーの一体感」に設計されている。
- 要点3:国内の実売データではたけのこ優位が目立つ一方、海外市場(Chocorooms等)では形状の親しみやすさからきのこが高評価を得るなど逆転現象が起きている。
【2026年最新】きのこたけのこ戦争の勝敗と公式選挙結果の全貌
ネット上のコミュニティ発祥とされる論争に、発売元である株式会社明治が本格的に介入したことで、この戦いは公式なエンターテインメントへと昇華しました。その象徴が、過去に幾度となく開催された「きのこ・たけのこ国民総選挙」です。
2018年に行われた国民総選挙では、「たけのこ党」が693万1,220票を獲得し、676万9,751票の「きのこ党」、223万8,204票の「どっちも党」を退けて勝利を収めました。長年囁かれていた「たけのこ優勢説」を裏付ける結果となりましたが、ドラマはここで終わりませんでした。
翌2019年の国民総選挙では、リニューアルを機に「新きのこ党」と「新たけのこ党」が激突。新きのこ党の党首に嵐の松本潤氏、新たけのこ党の党首に美輪明宏氏が就任する一大キャンペーンが展開されました。その結果、新きのこ党が602万1,986票を獲得し、456万4,248票の新たけのこ党に約145万票の大差をつけて初勝利を飾ったのです。公式発表の場では、敗れたたけのこ党による「敗北宣言」と「ノーサイド協定」が調印され、一時的な「終戦」が演出されました。
しかし、ファンの情熱は冷めやらず、2020年の「47都道府県で白黒つけよう!明治きのこの山・たけのこの里 国民大調査」では、全国47都道府県のうち46地域でたけのこ派が優勢を示すなど、戦況は常に揺れ動いています。公式が設定した勝敗の歴史は、まさに一進一退の攻防そのものです。

決定的な違いを科学する|チョコ比率とクッキーが生む構造の差
きのこの山とたけのこの里のどちらを好むかは、個人の味覚だけでなく、両者の物理的な構造と配合の違いに起因しています。株式会社明治のチョコレート開発陣が施した設計思想を紐解くと、両者が全く異なるアプローチで作られていることが分かります。
まず注目すべきは「チョコレートと焼き菓子の重量比率」です。きのこの山は全体重量に占めるチョコレートの割合が約7割と高く、しっかりとしたカカオの風味をダイレクトに味わえる設計になっています。これに対し、たけのこの里はチョコレートの比率が約6割で、クッキー生地が占める割合が大きくなっています。
| 比較項目 | きのこの山(1975年発売) | たけのこの里(1979年発売) | 編集部の味覚・構造分析 |
|---|---|---|---|
| チョコレートの構成 | 2層構造(カカオ感強め+ミルク感) | 2層構造(まろやかなミルクチョコ主体) | きのこはカカオのキレ、たけのこはコクを重視 |
| 焼き菓子の種類 | クラッカー(香ばしく軽快) | クッキー(バター・ナッツ風味でサクサク) | クラッカーの塩気がチョコを引き立てるきのこに対し、たけのこは甘味の調和 |
| チョコと生地の比率 | チョコ多め(約70%) | 生地多め(チョコ約60%) | 純粋なチョコ満足度はきのこ、満足感ある食感はたけのこ |
| 食べ方のバリエーション | 柄を持ってチョコのみ外す「分離食い」が可能 | 全体を一口で食べる「一体食い」が基本 | 食べ方の自由度が愛着の形成に大きく寄与 |
さらに焼き菓子の性質も対照的です。きのこの山に使われているのは、油分を抑えたカリッとした食感のクラッカー。一方のたけのこの里は、ヘーゼルナッツペーストを練り込んだサクサクのクッキー生地です。このクッキーの油分とチョコレートの油脂分が口の中で同時に溶け合うため、たけのこの里は「口どけの一体感」が非常に高くなります。これが「たけのこの方が食べやすい」と感じるユーザーが多い大きな理由です。
売上比較と派閥割合のリアル|市場データとネットの反応を検証
「実際、どっちが売れているのか」という疑問に対して、POSデータや各種市場調査の集計結果は明確な傾向を示しています。スーパーやコンビニエンスストアにおける年間の実売数量・売上金額の比較では、長年にわたり「たけのこの里」が「きのこの山」を約6対4の比率で上回る傾向が続いています。
民間調査会社が実施した意識調査でも、きのこ派とたけのこ派の割合はおおむね「たけのこ派:約60%」「きのこ派:約40%」という構成比率で推移しています。特に10代から30代前半の若年層においてたけのこ派の比率が高く、クッキー菓子の親しみやすさが若者の支持を集めています。
一方で、ネットやSNS上のコミュニティにおける議論の熱量を見ると、単純な多数決では測れない実態が浮かび上がります。「きのこ派」のユーザーは自らを「少数精鋭のレジスタンス」と位置づけ、論理的かつ情熱的にきのこの優位性を語る傾向が顕著です。「チョコの絶対量が多い」「柄の部分を持てるため指が汚れない」「作業中の間食として機能性が高い」といった実用面を論拠に挙げ、熱烈な擁護論を展開します。
対する「たけのこ派」は、「口に入れた瞬間の圧倒的な完成度」「クッキーとチョコのマリアージュ」といった直感的な美味しさを強調。SNS上でのハッシュタグ運動やファンアートの投稿など、双方が独自のカルチャーを形成しながらネットミームとして定着しています。

一般に知られていない盲点と誤解|海外の反応と戦略的ブランド展開
きのこたけのこ戦争を語るうえで、国内市場の視点だけでは見落としがちな事実が存在します。その最たる例が「海外市場における評価の逆転現象」です。
北米をはじめとする海外市場において、明治はきのこの山を「Chocorooms」という名称で展開しています。海外のスーパーマーケットやアジア系食料品店で絶大な人気を誇るChocoroomsに対し、たけのこの里(海外名:Chococones)は知名度で一歩後れを取っています。
この背景には、食文化の違いが深く関係しています。欧米圏では「マッシュルーム(きのこ)」の形状は極めてポピュラーで親しみがあるのに対し、「タケノコ(筍)」を食べる習慣が乏しく、形状から味や食感をイメージしにくいというカルチャーギャップが存在するためです。訪日外国人観光客の間でも、「Chocoroomsの本家」としてきのこの山をお土産に購入するケースが多く見られます。
また、明治公式による「終戦宣言」や「休戦協定」がメディアで報じられるたびに「本当に論争は終わったのか」と話題になりますが、実態は巧みなブランドリレーションシップ戦略の一環です。対立構造をあえて公認し、定期的にイベント化することで、発売から40年以上が経過した定番商品の鮮度を保ち続けるという、国内屈指のマーケティングモデルがここに完成しています。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアルな選択
実際に消費者が店頭でどちらを手に取っているのか、日常の消費現場における生の声を集めると、シチュエーションに応じた明確な使い分けが見えてきます。
オフィスワーカーやゲーマー層から圧倒的な支持を集めているのは「きのこの山」です。デスクワーク中にチョコレートを食べる際、たけのこの里は指に油分やココア粉末が付着しやすいのに対し、きのこの山はクラッカーの軸を持つことで「スマートフォンの画面やキーボードを汚さずに食べられる」という実利的なメリットがあります。また、チョコ部分だけを先に口の中で溶かしてからクラッカーを食べる、といった独自の食べ方を楽しむ層も根強く存在します。
一方、ファミリー層やリラックスタイムのお供としては「たけのこの里」が選ばれる傾向が顕著です。コーヒーや紅茶との相性が良く、焼き菓子としての満足感が高いため、「一箱でしっかりとしたデザート感を味わいたい」というニーズを満たしています。子供向けのおやつとしても、クッキーの柔らかな食感が好まれる要因となっています。
【プロの結論】社会的アイデンティティ理論と失敗しない選び方の基準
社会心理学における「社会的アイデンティティ理論」の観点から見ると、きのこたけのこ戦争は、人々が特定の集団(内集団)に所属することで自己肯定感を高め、他集団(外集団)との健全な差異化を楽しむ心理的メカニズムが見事に機能した事例といえます。実害のない平和な対立構造だからこそ、誰もが気軽に「派閥」を表明し、他者とのコミュニケーションのきっかけとして利用できるのです。
この二大巨頭を選ぶにあたり、失敗しないための判断基準を以下のように定義します。
▼「きのこの山」を選ぶべき人の条件:
・本格的なカカオの苦味や香りをしっかり味わいたい人
・PC作業やスマホ操作中に、指を汚さず清潔に間食を楽しみたい人
・クラッカーの軽やかな歯ごたえと塩気によるアクセントを好む人
・チョコレートの単体重量が多い高コストパフォーマンスを重視する人
▼「たけのこの里」を選ぶべき人の条件:
・焼き菓子のサクサクした食感とバター・ナッツの風味を堪能したい人
・チョコレートと生地が口の中で同時にとろける一体感を求める人
・コーヒーや紅茶とともに、濃厚なティータイムのスイーツを楽しみたい人
・万人受けする安定した甘さとマイルドな口当たりを最優先する人

【きのこ たけのこ 戦争】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:きのこの山とたけのこの里、公式の総選挙ではどちらが勝ち越していますか?
A1:過去の大規模な国民総選挙では、2018年は「たけのこ党」、2019年は「新きのこ党」が勝利しており、公式選挙のタイトルとしては互角の戦績を残しています。ただし、地域別調査や投票総数全体の傾向としては、たけのこ派が優勢を示すデータが多く報告されています。
Q2:内容量やチョコレートの量はどちらが多いですか?
A2:一般的な箱入りパッケージの内容量(グラム数)はほぼ同等ですが、総重量に占める「チョコレートの割合」はきのこの山が約7割、たけのこの里が約6割となっており、純粋なチョコレートの量はきのこの山の方が多く含まれています。
Q3:海外展開において「きのこの山」が人気なのはなぜですか?
A3:海外(特に北米)では「Chocorooms」の名で販売され、キノコの形状が広く親しまれていることや、手が汚れにくい機能性が評価されています。一方、欧米ではタケノコを食べる食文化が一般的ではないため、形状の認知度という点でキノコにアドバンテージがあります。
Q4:パッケージや味は定期的にリニューアルされていますか?
A4:株式会社明治は定期的に両商品のリニューアルを実施しています。2019年にはカカオの配合見直しやクッキーの食感改良が行われ、チョコレートの香気成分を引き立たせるブラッシュアップが継続的に行われています。
まとめ:半世紀続く熱狂の行方と愛され続けるロングセラーの真価
「きのこたけのこ戦争」の本質は、どちらか一方が完全に勝利して相手を駆逐することではありません。相反する魅力を持った2つの傑作チョコレート菓子が存在し、互いに切磋琢磨することで、日本の菓子文化全体の水準を押し上げてきた点にこそ真価があります。
カカオの風味と機能性を極めた「きのこの山」、生地の一体感と至高の口どけを誇る「たけのこの里」。それぞれの特徴を正しく理解し、その日の気分や食べるシチュエーションに合わせて選択することこそ、この国民的論争を楽しむ最もスマートな姿勢といえるでしょう。 (出典: きのこ たけのこ 戦争(Yahoo!ニュース))